♪鳥くんと行く手賀沼遊覧船での野鳥観察!冬の手賀沼で癒しのひと時

行ってみた

冬の手賀沼に広がる穏やかな景色の中、遊覧船に乗って楽しむバードウォッチングは、特別な体験そのものです。

今回のイベント「やさしい鳥見んぐ2024」では、プロバードウォッチャーである♪鳥くん1が同行し、鳥たちの魅力をたっぷり解説してくれました。

船の上から眺める手賀沼の野鳥は、近くで観察する機会が少ない種類も多く、双眼鏡を通して見るその姿に感動もひとしお。

船が水面をゆっくりと進むと、鳥たちの水面を泳ぐ姿や羽ばたく瞬間、頭上を飛んでいく様子など、普段は見られない表情をたくさん見せてくれます。

また、初めて参加する方でも♪鳥くんの優しいレクチャーがあるので、鳥の知識がなくても安心して楽しめます。

鳥好きも初心者も、冬の手賀沼での特別なバードウォッチング体験で、野鳥たちに癒されるひとときを堪能できる貴重な機会です。

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遊覧船クルーズと野鳥観察♪ 鳥くんが教える手賀沼の魅力

「やさしい鳥見んぐ2024」に参加し、手賀沼の遊覧船から野鳥を観察するという贅沢な体験を楽しみました。

♪鳥くんからは、初心者も楽しめる鳥の見つけ方や、鳥たちの生態にまつわる興味深いお話をたっぷり教えてもらい、手賀沼ならではの生き物たちの世界に引き込まれました。

遊覧船から見るバードウォッチングの風景は、陸上からは見られない鳥の行動を間近で感じることができ、野鳥好きにはたまらない迫力です。

船上から楽しむバードウォッチングの魅力

このイベントの魅力は、何といっても「船上からの観察」にあります。

手賀沼の遊覧船クルーズに乗り込み、沼の中央から周囲を眺めることで、陸地からでは見られない鳥たちの姿を発見できました。 今回の観察では、迫力満点の場面がたくさんありました。

ハクレンの迫力満点なジャンプ

大量のハクレンが船の至近距離で一斉にジャンプを繰り返す場面では、沼全体が沸き立つような大迫力で、まるで魚たちのパフォーマンスを楽しむかのような気分でした。

参加者の皆さんで歓声を上げ、その光景に大いに盛り上がりました。

ミサゴを間近で観察!

通常、ミサゴは遠くから見ることが多く、その姿を間近で観察する機会は少ないのですが、このクルーズでは至近距離で見ることができ、大興奮でした!

さらに、真正面から魚をガッチリ掴んでいる様子や、魚をしっかりと掴みながら飛び立つ瞬間も間近で観察でき、まるでミサゴの狩りの一部を見ているような迫力がありました。

そのとき、♪鳥くんから「ミサゴのお腹はなぜ白いのでしょうか?」という質問が投げかけられました。 普段はミサゴについて、どうしてお腹が白いのかという疑問を抱いたことがなかったのですが、このクルーズで♪鳥くんからその理由を教えてもらい、初めてその仕組みに気づきました。

ミサゴのお腹が白い理由

ミサゴのお腹が白いのは、魚から見えにくくするため」と♪鳥くんが解説してくれました。この仕組みは「逆遮蔽(ぎゃくしゃへい)(カウンターシェーディング)」と呼ばれる自然界のカモフラージュ技術の一つです。

ミサゴは水面を飛んで魚を探す際、お腹の白い色が空の光と溶け合い、下から見上げる魚には目立ちにくくなります。

逆に、ミサゴの背中は暗い色をしているため、上から見ると地面や水面に溶け込みやすく、両方の視点で巧妙にカモフラージュされています。

このような色の配置によって、ミサゴは魚に気づかれずに近づき、狩りを成功させやすくなっているのです。

まめさうるす
まめさうるす

なるほど!ミサゴのお腹が白いのは、ただの色じゃなくて、ちゃんと狩りのために意味があるんですね!自然界って本当に奥が深い。

まさに“やさしい”♪鳥くんの解説

鳥くんの解説は、初心者でもわかりやすく、ユーモアを交えて進むのが特徴です。

野鳥の種類や生態、見つけ方のコツだけでなく、時には鳥たちの“キャラ”にまつわる面白い話まで飛び出して、つい笑顔がこぼれる場面もたくさんありました。

羽が濡れたら乾かさないと!カワウの意外な素顔

「もしカワウが羽を乾かさずに済んだら、沼の魚が食べつくされちゃいますよね。神様はよく考えたよ。」と♪鳥くん。

カワウは水中に潜って魚を捕るため、羽が水に浸かり濡れてしまいます。

通常、鳥の羽は尾脂線から分泌される油でコーティングされ、これが水をはじいてくれるのですが、カワウにはこの尾脂線が発達していないため、羽を乾かさなければなりません。

カワウにとって、この羽を乾かす時間は飛ぶために必要な大事な行動です。

ペリットの不思議

♪鳥くんは、ペリットについて「ペリットってすごいですよね。たとえば、ネズミを丸のみした鳥が、ネズミの毛に包まれた骨を吐き出したり、魚を丸のみしてウロコだけをそのまま吐き出したりするんだけど、実はまだ完全には解明されていない部分もあるんですよ。」と話してくれました。

ちなみに、ペリットとは、鳥が丸のみした食べ物のうち、消化できなかった部分(骨やウロコ、毛など)を塊として吐き出すもののこと。

鳥の食性や生態を知る手がかりにもなり、興味深い観察対象になっています。

しかし、その過程やペリットがどのように丸い形を作るのか、なぜそのタイミングで排出されるのかなど、未解明な部分が多いそうです。

この話を聞いて、私はその不思議さにとても興味を持ちました。

手賀沼の水質改善とその影響

手賀沼の水質が改善された結果、カイツブリやバンの個体数が減少したという話を♪鳥くんから聞きました。

水がきれいになることで、沼の底にいる微生物や泥の中の生物が減少し、それらを食べる鳥たちにとっては食物が不足してしまうのです。

自然環境が変わると、生態系にも影響が出ることを改めて実感しました。

このような変化を知ると、環境保護の重要性を感じますし、それがどれほど鳥たちの生活に関わっているかがよくわかります。

農業と野生動物の共生、そして野鳥との事故の現実

この日、♪鳥くんからは農業と野生動物の共生について考えさせられるお話を聞きました。

茨城県霞ケ浦周辺ではレンコン栽培のために設置された鳥よけのネットが、カモやサギ類などの野鳥にとって危険なことがあるそうです。

ネットに引っかかってしまうと、飛び立てなくなって命を落とすケースもあり、農業と自然の調和をどう保つかという課題を改めて考えさせられました。

鳥を守りつつ、農作物も安全に育てるため、ネットの設置方法や代替手段について見直す動きが進んでいる地域もあります。

また、風力発電施設では風車との衝突事故(バードストライク)が問題となっていますが、実際に野鳥が最も多く衝突するのは「窓」だと教えてもらいました。

特に冬場には、窓にぶつかった鳥が意識を失い、体温が下がって命を落とすことも多いそうです。

もし、そんな鳥を見かけた場合は、手で温めてあげることで意識を取り戻し、再び飛び立てることもあると教えてもらいました。

カルガモの子育て

カルガモの子育てについても、♪鳥くんから興味深い話を聞きました。

カルガモの母親が一羽一羽に目を光らせ、しっかりと世話をする中、実は一度に生まれるひなはたくさんいても、最終的に成長するのはわずか1羽か2羽だけだというのです。

この事実に、自然界の厳しさを実感しました。

カルガモのひなたちは生まれたばかりの頃、非常に小さく、周囲の環境からの影響を強く受けます。

自然の中では捕食者や天候、食物不足などさまざまなリスクが待ち受けており、生き残るのはほんの一部だけです。

♪鳥くんは、オスが子育てに参加しないことについても触れ、「オスを責めないであげてくださいね。」と言っていました。

まめさうるす
まめさうるす

オスは子育てに関与せず、母親がその役割を担うことが自然なことだという理解が大切なのですね。

手賀沼に飛来する冬の渡り鳥たち

手賀沼には毎年、多くの冬の渡り鳥がやってきます。

カモやコガモ、そしてキンクロハジロといった種類の鳥たちが、この季節特有の美しい羽ばたきを見せてくれます。

ボートの上で間近に見る鳥たちは、どこか誇らしげで優雅な雰囲気を漂わせていました。

この日遊覧船から観察できた鳥たち

  1. コブハクチョウ
  2. マガモ
  3. カルガモ
  4. ハシビロガモ
  5. オナガガモ
  6. コガモ
  7. カイツブリ
  8. カンムリカイツブリ
  9. カワウ
  10. アオサギ
  11. ダイサギ
  12. コサギ
  13. オオバン
  14. ユリカモメ
  15. セグロカモメ
  16. ミサゴ
  17. トビ
  18. カワセミ
  19. ヒヨドリ
  20. メジロ
  21. セグロセキレイ
  22. カワラヒワ

初参加でも安心!充実のサポート体制

今回のイベントには、興和オプトロニクス㈱の協力もあり、貸出双眼鏡が用意されていました。

♪鳥くんによるレクチャーもあり、初めて双眼鏡を使う人も安心して楽しめたようです。

双眼鏡で鳥たちを観察すると、いつもの景色がまるで別世界のように広がり、野鳥の細かい羽や動きまでじっくり見られて感動です。

感想:野鳥との出会いがもたらす癒し

自然の中で鳥たちと触れ合うことで、心が癒されるひとときを過ごすことができました。船上から眺める鳥たちは、私たちの日常を忘れさせ、ただただその瞬間を楽しませてくれます。

また、我孫子という地の魅力も改めて実感でき、さらに好きになりました。

船を降りた後の楽しいひととき

船を降りた後、♪鳥くん主導で「鳥合わせ」が行われました。これまで観察した野鳥をみんなで確認し合い、どんな種類が見られたか振り返るこの時間は、また一味違った楽しさがありました。

その後、参加者全員で記念撮影が行われ、楽しいひとときを写真に収めました。さらに、インタビューにも協力し、各自が感じたことや学びをシェアする素敵な時間となりました。

♪鳥くんと一緒に、個別に写真撮影をしてもらえる時間もあり、それが嬉しくて素敵な思い出です。

まとめ

バードウォッチング初心者でも楽しめる「やさしい鳥見んぐ2024」。

手賀沼の自然に触れながら、鳥たちとゆったり過ごす時間は、普段の忙しさを忘れさせてくれる貴重なひとときでした。

プロのバードウォッチャー、♪鳥くんによるわかりやすい解説が、参加者全員に新たな発見と感動をもたらしてくれます。

手賀沼の美しい景色の中で、双眼鏡越しに鳥たちを間近に観察しながら、さまざまな生態や自然の仕組みについて学ぶことができ、普段見逃している鳥たちの魅力を再発見できるチャンスです。

このイベントでは、初心者にも優しく、かつ鳥好きな方には充実した内容が提供され、誰もが笑顔で参加できるような温かな雰囲気が広がっていました。

普段とは違った角度で鳥たちを観察でき、同じ趣味を持つ仲間と素晴らしい時間を共有することができたことは、私にとって何にも代えがたい経験です。

次回、もし機会があれば、ぜひ参加してみてください。手賀沼の遊覧船バードウォッチングは、きっとあなたにとって特別な思い出となることでしょう。

脚注

  1. ♪鳥くん(永井真人)は、元歌手で現在はプロバードウォッチャーとして、野鳥愛を広める活動に幅広く取り組む“鳥の伝道師”。各地でのバードウォッチングガイドや講演、執筆などを通して、鳥と人の共存や環境保護の重要性を伝え続けている。

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