オカメインコのくしゃみと鼻水その原因と注意点

オカメインコのまめが、風邪をひいて防寒しているイメージ 鳥と暮らそう

大切に育てているインコちゃんの様子がいつもと違うと、とても心配ですよね。人間なら、ちょっとした風邪の症状くらいで様子を見ようかなと思いますが、体が小さいインコちゃんの場合は、すぐに手を打たないと重篤な病気へと発展してしまうこともあり、注意が必要です。

我が家のオカメインコのまめも、鼻詰まりの初期症状から、声が出なくなり、肺に影が出るまで症状が進行したことがあります。大事には至らず本当に良かったのですが、まめはとても苦しそうで可哀そうでした。

皆さんの愛鳥が健やかでいるためにも、注意した方がいい鼻詰まりについて知ってほしくて記事にしました。是非最後までお付き合いいただき、参考にしてください。

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心配した方がいい、くしゃみ・鼻水・鼻詰まり

以下の症状がみられる場合、少しでも早く病院に連れて行くことをお勧めします。

真菌性鼻炎の症状

上部気道と呼ばれる外気に近い部分が、細菌やウイルス、真菌、寄生虫などの感染により炎症などを起こすと、鼻水が出たり、鼻の穴が汚れたり・詰まったりします。

放っておくと、目の周りや顔全体が腫れてしまうことも...

鼻にほこりが入った時や、水浴びで水が入った時など、鼻に入ってしまったものを出そうとくしゃみは問題ないことがほとんどですが、何もない時の連続したくしゃみは、感染症の可能性があります。連続したあくびも注意が必要です。

まめさうるす
まめさうるす

鼻の回りに、膿の様な臭いがしたり、舌に白や黒の付着物があったら、何らかの感染症を疑ってください。まめも感染症でした。

いつもと違う仕草

顔を振ったり止まり木などにこすりつけたりする行動は、感染部分の痒みからくることが多く、真菌感染が疑われます。

我が家のオカメインコのまめは、鼻が完全に塞がってしまい受診したところ、カビの胞子がたくさん見付かってしまいました。抗真菌剤や消炎剤の投与(点鼻薬と飲み薬)を続け、症状は落ち着きました。

その時の処方箋を置いておきます。

感染症の場合、抗生剤でしか治すことができません。絶対に自然治癒はしないので、早めの受診が鉄則になります。

感染を予防する

日々の暮らしの中で注意できることがあります。インコちゃんを病気から守るために、次のようなことに気を付けるといいでしょう。

飼育環境

防寒している鳥の絵。寒いのが苦手な鳥のイメージ。
寒さが苦手な鳥

☝️湿度...冬は湿度が下がり空気が乾燥します。実は鳥も人と同じように乾燥する季節は呼吸器疾患にかかりやすくなるそうです。加湿器などで部屋全体の湿度を調整します。

まめさうるす
まめさうるす

オカメインコの生息地が乾燥地帯なので、乾燥には強いと思っていましたが、

我が家のまめが体調を崩すのは、冬が多いです。

☝️温度...インコちゃんは寒さに弱いため、保温してあげることが病気の予防にも重要ですが、特に病気の時は保温が大事です。

まめさうるす
まめさうるす

温度の上がり過ぎを防止するために、サーモスタットがあると安心ですよ。

☝️感染リスク回避...空気が滞ると喉や鼻の粘膜にダメージを与えてしまうため、こまめに換気が必要です。また、ケージ、餌入れ、水入れなどが汚れていると感染リスクが高まります。特に水入れはぬめりが発生しやすいので、毎日丁寧に洗います。インコちゃんが触れる場所は、常に清潔にしておきましょう。

栄養補給

インコちゃんは、シード類が大好きです。オカメインコもシードが大好きで、我が家のまめも食べたがりますが、我が家では栄養がバランスよく配合されているペレットを主食にしています。シードの殻を剥いたりすることも、ストレス発散になるので、副食として毎回ミックスシードもあげます。

まめ
まめ

粟穂大好き!でも、ペレットも食べるよ!

特に換羽の時期は体力を消耗し、体重が減ってしまう子も多いので、体重をチェックしながらちゃんとごはんを食べているか確認します。

ビタミンA

脂溶性ビタミンのひとつであるビタミンAが不足すると、呼吸器に異常が生じやすくなります。

呼吸器の粘膜が異常に角化(過角化1)し、ここから病原が体内に侵入しやすくなってしまうと言われています。

ビタミンAは穀類には含まれていないので、ビタミンAを豊富に含む小松菜やチンゲン菜などの青菜やビタミン剤などで補うようにしましょう。

ほうれん草は与えない

ほうれん草もビタミンAの多いお野菜ですが、シュウ酸というカルシウムの吸収を阻害する栄養素を含んでいるので、与えてはいけないと言われています。

サプリメント

まめが、真菌感染で呼吸器に異常が出たとき、甲状腺腫 2の疑いもあったため、甲状腺腫の予防にいいとされている、ヨウ素のサプリメントもあげています。

鳥の病気は診断が難しい

獣医師は、鳥の診断において症状や検査結果を元に、大まかな予想を立て、適切な薬や処置を行います。

その後、症状が改善すれば正しい診断であることが確認されます。改善が見られない場合は、他の病気を疑います。このようにして、診断を進めていくのです。

まめは、真菌感染に加え、甲状腺腫も疑われたため、両方に効き目のある薬を処方してもらい、症状は回復しました。

まとめ

たかが鼻水鼻詰まりと様子見をしていると、症状が胚にまで進行することもあります。我が家のまめも症状が進行し、声が出なくなったことがあります。病院でレントゲンを撮ると、肺に影が映っていました。

鳥は病気を隠す性質もあるので、いつもよく観察し、いつもと違うなど異変があれば、病院で早めの診察をするのがいいと思います。

インコちゃんの体は、人に比べてとても小さいので、病気の進行も早いです。

末永く愛鳥さんと素敵なバードライフを送るためにも、かかりつけのお医者さんを見付けておき、何かあればすぐに受診できるように、お出かけキャリーに慣らしておくことも大切です。

脚注

  1. 皮膚や粘膜の角質層が異常に厚くなる状態のこと。
  2. 甲状腺腫は、鳥を含む多くの動物に見られる甲状腺の異常で、甲状腺が腫れて大きくなる状態を指す。特に小鳥(インコやカナリアなど)では、特定の原因によって甲状腺腫が発生することがある。

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