オカメインコのまめ(女の子)を迎えて気づいたのは、鳥は驚くほど人と心を通わせる力を持っているということです。
まめはまるで人間のように振る舞い、その仕草や行動には深い愛情を感じずにはいられません。鳥もまた人の愛を感じ、心を癒してくれる存在です。
我が家のまめも例外ではなく、私の旦那にべったりで、彼を見つめるその瞳はまさに恋する乙女そのものです。
このエピソードを通して、鳥と人の心のつながりに共感し、鳥との暮らしの魅力を感じていただければ幸いです。
愛情深い鳥の恋愛事情
鳥の愛はとても一途です。
一途にたった一人の誰かを想い続ける人もいると思いますが、我が家のまめを見ていると、一途さで競ったら鳥の圧勝でしょう。
オンリーワン
まめは、人間である私の旦那に恋をしていますが、大好きな旦那がベッドから起きてくる気配や、外から帰ってくる気配を物音で感じると、ケージの中で止まり木の上を右に左に行ったり来たり、止まり木から降りたり登ったり、体を伸ばしたり縮ませたり大忙しで、大きな声で鳴き始めます。
お出かけする時も、一緒について行きたいからくっついて離れないの。
ちなみにに私が起きてこようと帰ってこようと基本は無視です。悲しい....
放鳥時は、お世話をしている私には見向きもせず、一直線に旦那の元へと飛んでいきます。そして顔の近くを陣取り、スリスリと顎に頭をこすりつけたり、ジッと目を見つめてウットリしてたり、服の袖をくちばしで引っ張って注目を求めたり、頬をつんつんしたり、これでもかと愛情を示します。
私といる時には見せてくれない声や表情を確かにしているのです。
旦那が居ない時、まめと私と二人きりの時間は私にも甘えてくれます。カキカキしてほしくて頭をペコリと差し出してきます。至福の時です。
特別な人の不在時
唯一の好きな人が居ない時は、誰も居ないよりかはましなので、仕方なく今いる人に甘えます。鳥は意外とシビアで、臨機応変に考えるのが得意なようです。
ところが、ひとたび旦那が登場すると、私の存在は再び空気のように無視されます。旦那と一緒にいるときのまめに話しかけたり、手を差し出そうとすると、まるで私たちの愛の時間を邪魔しないで!と言わんばかりに威嚇してくるのです。切ない...。
鳥は犬のように順位を付けることはありません。たった一人の特別な人かそれ以外かだけなのです。
知能が高い故に繊細な鳥の心
鳥は人間にとても近い『知性』や『感情』をもっています。それが故に、とても繊細な心を持っています。そのため、本能のまま行動する生き物として扱うと、心の病から体調も崩してしまうので注意が必要です。
鳥も心の病気になる
家族としてお迎えした鳥。どんなに忙しくてもお迎えした時と変わらず愛情を注がなければなりません。私たちは外の世界があるけど、飼われた鳥たちは家が世界の全て。飼い主さんとの触れ合いが全てです。
飼われている鳥たちにとって放鳥時間は何より楽しみの時間です。お腹が空いていてもそれを忘れてしまうくらい夢中です。ケージに帰りたくないと駄々をこねることもしばしば。
それなのに、飼い主さんの忙しさを理由に、放鳥時間が無くなったり、呼びかけが無くなったり、鳴いても返事を返してくれなかったり、関心を持たなくなると、鳥たちはとても傷つきます。
鳥たちにとって、大好きな人間が自分を愛してくれていないと失望することは、死んでしまうことより辛いことなのです。
鳥も鬱病になる
鳥はとても愛情深く知能が高いので、ショックなことが起こると鬱になります。
食欲は無くなり体重は軽くなります。元気もなくなり1日中ボーっと過ごしていることも...。羽を自分でむしってしまう子もいます。
以前、鳥の保護施設のドキュメント動画を見たことがありますが、飼い主さんが高齢になりお世話が難しくなったため施設にきた鳥は、寂しさのあまりふさぎ込み食べることをしなくなりました。
鳥の気持ちを推測することは簡単
鳥の気持ちを知りたいと思ったら、大体人と同じと考えてください。人のように愛情を持っているし、人のように嫉妬もします。
構ってもらえなければ寂しがるし、何より一緒に触れ合うことを求めています。
段々気持ちが伝わる様になる
日々の触れ合いの中で、鳥が何を考えているかが分かってくる様になります。水浴びをしたいときグラスの淵に止まってこっちを向いて訴える様な素振りをしたり、いつも水浴びに使う空のお皿の上で水浴びのジェスチャーをして見せてきます。
放鳥中お腹が空けば、お腹が空いたときの鳴き声で鳴きます。頭をかいてほしいとき、甘えた声を出したり、肩の上から頬をツンツンしたりして頭をペコリと差し出してきます。
鳥と人が互いの思いを伝え合う
鳥は意思表示をちゃんとしてくるので、私も鳥に伝えたいことがあれば、鳥を指に乗せて顔の前まで持ち上げて目を見てお話をします。
ケージに戻って欲しいとき、『まめちゃん、お家入ろ?ご飯食べよ?』と何度か伝えれば、さっきまで戻りたくなくて逃げ回っていたのに、大人しくケージに戻っていきます。わかったよと観念した顔に変わる瞬間があります。
オカメインコが言葉を何処まで理解しているかは分からないけど、気持ちは伝わるみたいです。
最後に
鳥を飼うことは、餌やりや、ケージの掃除以上の深い責任を伴います。ですが、実際に一緒に暮らすと、その愛らしさに心奪われます。
鳥の足には指紋があり、指や腕に止まると手と手で触れ合ったような感覚が生まれ、その重みや温もりが愛おしいです。
さらに、鳥は個体ごとに良い匂いがし、まめの場合はお日様のような香りがします。この香りに癒され、心がほっこりします。どんなに疲れていても、鳥との触れ合いで心が回復し、愛情で満たされます。
そんな不思議な魅力を持つ鳥たちが、私は大好きです。
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